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【売約済】ポリーニ／シューマン：交響的練習曲、アラベスク【西独盤】録音198183年

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【売約済】ポリーニ／シューマン：交響的練習曲、アラベスク【西独盤】録音198183年

シューマン　　
①交響的練習曲op.13
②アラベスク op.18

マウリツィオ・ポリーニ (ピアノ)
録音:1981、83年

2017年の名曲名盤500では①は圧倒的な得票で第1位に選定されています。聴いていても「これ以上の演奏はない」と確信できるほどです。ポリーニの名盤は多いですが、まずこの盤をオススメしたいです。シューマンのピアノ曲のCDでもまずこのCD。②も6分あまりの小曲ですが、「これぞシューマン！」と言えるファンタジー溢れる佳曲です。

ポリーニのピアノの音色の澄んだ透明感、響きの重厚さ、そして名技性、各曲の性格の弾き分けと、全体性の有機的な繋がりのバランスの絶妙さ、どれを取っても、非の打ち所がありません。シューマン独特の思索的なロマン性と情感表現、完璧を期して、膨大な時間を掛けて練り上げたはずのこの演奏が、いささかも厳格に過ぎず、抒情性とダイナミクスがバランスと余裕を持ってその音楽に備わっています。もう１つの目玉である『アラベスク』は、この曲だけでもこの盤を所有する価値は充分にあるほどの秀逸さです。

シューマンの最高傑作。おそらく最も充実していた、そして精神のバランスが中庸であったであろう時期の静かに煌めく変奏曲。どの瞬間も有機的な色合い濃く、闇の世界に閉じこもるでもなく、光彩に支えられるこの音楽は、繰り返し聴くたびに発見があり、同時にシューマンの天才がはっきりわかります。ショパンの遺作のノクターンに酷似する音調の（嬰ハ短調の）主題の、何という優しさ、何という哀しみ。その後のどの練習曲（変奏曲）も実に浪漫的で美しく、当時のシューマンの充実度が手にとるようにわかります。ちなみに、1837年の初稿では収録されなかった5つの変奏曲（遺作）を、ポリーニは第5練習曲と第6練習曲の間で一気に演奏していますが、この5つの変奏曲が聴く者に与える高揚感は、それこそクララへの愛の芽生えの象徴ではないのかと夢想します。特に、第5の変奏曲の「夕べに」にも似たピアニズムはシューマンの真髄であり、それを見事な手腕で再現するポリーニの真骨頂です。

輸入盤【西独盤】【廃盤】盤面傷無し　12

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【売約済】ポリーニ／シューマン：交響的練習曲、アラベスク【西独盤】録音198183年